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私が生まれ育った町「小田原」は、都心から約80qで新幹線を利用すれば約40分、在来線を利用しても約1時間半で来ることができます。目の前には相模湾が広がり、周りを箱根外輪山や丹沢山系に囲まれ、酒匂川に沿って開けた足柄平野にその中心部があります。
かつて小田原はこの天然の要害を本拠に武田信玄や上杉謙信の攻撃も退けた北条氏の領国でした。北条氏は、伊勢宗瑞(俗称 北条早雲)を初代として五代約100年の間、領民に対して善政を施し、他国の領民からもうらやましがられるほどだったそうです。
豊臣秀吉の小田原攻めにより北条氏の領国支配は終わりましたが、このときの小田原城の開城をめぐる議論の様子を表した「小田原評定」という言葉は、一般的には「意味のない議論をだらだらと続けること」を言いますが、一方では「納得がいくまでじっくりと議論をつくす」という別の意味もあるそうです。
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